カワタエクワインプラクティス日高

カワタエクワインプラクティス日高

カワタ日高では、牧場にいる 主に競走馬になる前の段階の馬達に、 以下のような業務を行っています。

<セリ関連の業務>
①レポジトリー検査
②獣医検査

<馴致・育成関連の業務>
乳酸値測定・栄養指導

レポジトリー検査とは、セリ前に行う検査で

・四肢X線検査
・喉内視鏡検査
の2つからなります。

この時期の馬は成長期特有の骨疾患も起こりやすく、X線検査を行うことで異常の有無を確認できます。
セリに提出する画像には規定があり、四肢の関節 全10箇所・最大で合計36枚の画像が必要です。

また同様に呼吸器の疾患も、競馬のパフォーマンスに影響しうる大きな問題となることがあるため、内視鏡検査で 喉の状態を確認します。

(写真:レポジトリー検査の画像一部)

カワタ日高では、毎年1シーズンで約300頭のレポジトリー検査を行っています。

(写真:レポジトリー検査中の様子)

獣医検査とは、主にセリ当日に行う検査のことで

・肢勢(コンフォメーション)の評価
・レポジトリー資料の解析
の2つからなります。

ヒトでも手足の長さや形・骨格がそれぞれ違うように、馬の体も各パーツの形状はそれぞれ個体毎に異なり、そういった体の形状や特徴を 肢勢(コンフォメーション)と呼びます。

例えば、特定の肢勢によって一部の構造に負荷がかかり 故障が発生するリスクが高まることがあります。
そのため1頭ずつ実馬を見て肢勢の評価を行うことで、それに起因する今後の影響を獣医学的に判断することができます。

(写真:実馬の肢勢評価を行うロス先生)


またレポジトリー資料解析では、骨の異常(OCD・骨片・骨嚢胞等)と、喉の異常(喉頭片麻痺・喉頭蓋エントラップメント等)、検査時点での問題について判断します。

調教後に採血・血中乳酸値の測定を行い 運動負荷を評価する等、科学的根拠に基づいて 調教を進めていけるよう指導を行ないます。

(写真:乳酸値測定)

他にも、飼料についての指導を行ったりもします。